しかし、情報システムが分散化し、今日ではシステムに携わる利用者が必ずしもコンピュータに精通しているとは言えない状況になっており、アクセスコントロールをいたずらに厳重にすることは、かえってコンピュータシステムの利便性を損なう恐れがある。また、電子的取引が盛んになり、個人単位で取引を行うようになると、正しく本人を認証し取引先の相手の認証や、取引を決定する電子認証の仕組みの整備が必要である。さらに、企業内に閉じていたLANが外部のネットワークに接続されWANを形成するようになり、また、通信衛星など無線を利用した通信方式が活発になってくると、伝送路上のデータに対する不正なアクセスに対し、データそのものを守る必要が生じてくる。